「夫婦の共通口座で家計を管理すべき?」
「夫婦の共通口座で管理する具体的な方法は?」
「ストレスのない、家計のやりくり上手になりたい」
このような疑問や考えをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、夫婦で共通口座を管理する具体的な運用方法や、家計のやりくり上手になるポイントをご紹介しています。
ぜひ、この記事を参考に、夫婦お互いストレスのない家計管理の方法を探してみてください。
① 共通口座で管理すると、家計管理が一元化され、収支改善しやすい
② 共通口座は、お互いが負担する金額や支払う項目など、事前に運用ルールを取り決めておく
③ 家計のやりくり上手のポイントは、情報共有、干渉しすぎない、家計簿をつけること
④ 共通口座は、入出金のしやすさ、各家庭が利用しやすいサービスを展開している銀行を選ぶ
夫婦の家計の管理パターンは?
家計の管理といえども、家庭によってその方法は様々です。次に、代表的な管理方法をご紹介します。
夫婦共通口座で管理する
夫婦の共通口座を用意して、お互いの給料から一定金額出し合い、共通口座から生活費を支払う方法です。
一つの口座で管理するため、どのくらい生活費がかかっているのか明確です。
また、予め決められた金額を負担すれば良いので、お互いの資産状況も全て開示せずに済みます。
生活費の管理はしやすい一方、貯蓄も並行して行わないと、気がついた時にはお金が全く貯まっていないということにもなりかねません。
夫婦各自で家計項目ごとに管理する
夫婦お互い負担する家計項目を決め、お互いに各々の口座で管理する方法です。
お互い負担する項目が決められていることから、役割が明確であり、かつお互いの資産状況を全て開示する必要もありません。
一方で、家計全体の収支が見えづらくなること、貯蓄も並行して行わないと、お金が全く貯まらない可能性もあります。
一方の口座を生活費口座に、他方の口座を貯蓄用口座にする
例えば夫の口座を生活費口座に、妻の口座を貯蓄用口座にする方法です。
家計収支または貯蓄状況は片方の口座を見れば一目瞭然なので、一番シンプルな管理方法といえます。
生活費を負担する一方は、収入のほとんどが生活費へと消えていくため、貯蓄のスピードが落ち、モチベーションに影響を与えるでしょう。
また、パートナーへのお小遣いも別途用意する必要があり、適切な金額を設定しないとパートナーの不満が溜まりやすいともいえます。
夫婦で共通口座を作るメリット
共通口座の仕組みを使うと、家計管理が一元化され収支が把握しやすく、また夫婦間で家計の状況が共有されるメリットがあります。
家計管理が一元化される
同一の口座から生活費を支払うため、今月全体でかかった生活費が簡単に把握できます。
毎月の収支が赤字になった場合も一目でわかるため、早めの収支改善に繋がります。
また、全体でかかった生活費が多い場合、具体的に何に支出したのか確認することで無駄な支出を抑えることができます。
貯蓄計画が立てられる
収支が明確に把握できるため、無理のない貯蓄計画を立てることができます。
生活費が予算を超えてしまった場合は、予算内に抑えることができるのか、また抑えられないのであれば毎月の生活費は今後いくらかかるのか把握することができます。
他方、生活費以外のお金は夫婦各自の口座に残ることになるため、使えるお金と貯めるお金が混在しがちです。銀行の定期積立の仕組みを活用したり、別途貯蓄用口座を用意して必ず貯蓄できる仕組みをつくりましょう。
将来において、これから住宅費や子どもの教育費、また自身の老後資金など、大きな支出が発生します。
貯蓄計画の見通しが立つことは、将来のお金に対する安心感に繋がるでしょう。
夫婦間で家計に対する共通意識が生まれる
家計の収支や貯蓄状況を共有できるため、夫婦間で家計に対する共通意識が生まれます。
貯蓄を成功させるためには、夫婦お互いが家計の状況を把握し、同じ目標を持つことが欠かせません。
また、夫婦一方だけに管理を任せると、収支が悪化した場合、責任の所在が一方にだけ行きがちです。トラブルを避けるためにも、家計は夫婦二人が管理する意識をもちましょう。
共通口座の管理運用方法
法律婚としての夫婦であっても、夫婦共同名義での口座は開設できません。そのため、夫婦どちらかの名義で口座を開設し、夫婦の共通口座とします。
まずは、毎月発生する支出の項目を書き出し、毎月かかる生活費合計を把握してから予算を決めましょう。
そのうえで、月末など毎月の入金日を決め、夫婦お互いに取り決めた一定金額を共通口座に入金します。入金金額については、一般的に夫婦お互いの収入の割合で決めることが多いでしょう。
もし、夫婦お互いに環境の変化があり、収支状況に変更がある場合、入金金額を都度調整します。
同時に、共通口座から支払う項目を事前に取り決めておくとよいでしょう。例えば、携帯電話代、保険料などの固定費や医療費などです。
出費が発生した場合は、共通口座から引き落としされるクレジットカード決済で買い物をすると管理が楽です。
急遽、個人口座から支払った場合はレシートなどを一時保管し、後に共通口座から出金して精算します。
翌月になり、予算に対して金額が余るのであれば、来月へ繰越または貯蓄しておきましょう。
また、お互い生活費を出し合った後は個人口座に給料が残りますが、そのまま残しておくとお金を使ってしまう可能性があります。
そのため、銀行の定期積立の利用や、共通口座とは別に貯蓄用口座を用意して、お金を使ってしまう前に収入から天引きする仕組みを作りましょう。
なお、緊急事態の場合に対応するため、毎月の貯蓄とは別に生活費の6〜12ヶ月分を貯蓄できていると安心です。同じ口座だと区別がつきづらいため、緊急出費用口座として、さらに分けて管理するのも良いでしょう。
やりくり上手のポイントは
可能な限りお互いのお金に関する情報開示を行う
家計の管理を成功させるためには、出来るだけお互いの給与、貯蓄額、または毎月の支出額など、お金周りの情報を共有しましょう。
貯蓄額の開示は必須ではないものの、想定外の高額な出費が発生した場合、どこからお金を捻出できるのか事前に確認しておくことが大切です。
必要以上に干渉しすぎない
一方で、計画した貯蓄が継続できていれば、お金に関して必要以上に干渉しないほうがよいでしょう。
家計に縛られることなく、ある程度は自分のためにお金を使いたいと思うはずです。
夫婦である以上、可能な限り情報開示は行いつつも、自由に使えるお金を準備することでトラブルは避けられます。
家計簿をつける
家計簿をつければ家計の収支を客観的に把握できます。
最近は、家計簿アプリを利用すれば複数口座の入出金を一元化して管理できるため、非常に便利です。
クレジットカードや電子マネーと連携している家計簿アプリを選べば、手間なく簡単に使用履歴が記録されます。
用途にあった銀行選びのポイント
自宅近くに店舗やATMがあるか
生活用の共通口座は頻繁に入出金するため、自宅近くに実店舗がある、または全国的に支店展開していてATMから入出金ができる銀行を選ぶとよいでしょう。
全国展開しているメガバンクやコンビニエンスストアに設置されているATMで取引できるネット銀行がお勧めです。
ネット銀行は各種手数料が比較的安く、預金金利も高めな一方、一定回数を超える出金には手数料がかかる場合があるため注意が必要です。
家族カード(代理人カード)は発行可能か
一口座につき一枚のキャッシュカードの発行が原則ですが、金融機関によっては家族カード(代理人カード)として複数枚発行できる場合があります。
家族カード(代理人カード)を利用すれば、パートナーが共通口座から直接出金することができ、家計の支出に充てられます。
2023年6月現在、メガバンクをはじめとした金融機関で発行できます。
手数料負担が少ないか
定期的に他の口座へ振込をする方は、振込手数料なども確認しましょう。銀行により、特定の条件を満たすと振込手数料が一定回数無料になる場合もあります。
また、自動入金サービスを利用すれば、毎月指定日に、個人口座から共通口座へ自動的に一定金額を送金できます。ただし、同一名義人間の口座のみ利用できるサービスのため注意は必要です。
まとめ
以上、夫婦で共通口座を管理する具体的な運用方法や、家計のやりくり上手になるポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?
① 共通口座で管理すると、家計管理が一元化され、収支改善しやすい
② 共通口座は、お互いが負担する金額や支払う項目など、事前に運用ルールを取り決めておく
③ 家計のやりくり上手のポイントは、情報共有、干渉しすぎない、家計簿をつけること
④ 共通口座は、入出金のしやすさ、各家庭が利用しやすいサービスを展開している銀行を選ぶ
ぜひ、夫婦の共通口座をつくり、家計のやりくり上手を目指してくださいね。
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