うちは他と比べて保育園を休みすぎ?
休みすぎると保育園を退園させられてしまうの?
こんなに休むまで子どもを登園させていて何だかかわいそう。。
この記事では、妻と二人三脚で育児に取り組む筆者が、保育園の平均休園日数や退園条件、さらに事前に準備すべきことについてお伝えしています。
記事を読んで、保育園を休むことの疑問点を解消してください。
保育園を休みすぎ?休むべき目安とは
保育園へ入園しても、子どもや親の事情で休むことは多々あります。次に、保育園を休む頻度や目安についてご紹介します。
0歳児は年間約19日保育園を休んでいる
東京女子医科大学が公表する都市部および郊外の3つの保育園を対象にした研究内容によると、園児 1人当たりの年間病欠日数は0歳児で19.3日と最も多く、次いで1歳児が12.8日、2歳児が8.9日と年齢が上がるにつれて少なくなっています。
別の調査では、0歳児の年間病欠日数は30.2日にもなるデータもあり、0歳児が保育園を休む日数は比較的多いといえます。
この理由としては、生後間もない子どもは病気の菌に対する免疫が十分ではないため、他の児童と集団生活を行う保育園へ登園することで病気の菌をもらってしまうことが多いためです。
また、保育園によっては発熱が治まってもその翌日は自宅待機をお願いする園もあり、子どもが体調を崩すと数日間お休みしなければならないことも多々あります。
筆者の子どもが0歳の頃も、年間約30日は体調を崩し、保育園をお休みしたり早退したりしました。特に、保育園に通い始めた4~6月で多くの病気の菌をもらうことになり、この期間だけで約20日ほどお休みしていました。
体調に優れないと感じた時は休ませるべき
子どもの体温は大人と比べるとおよそ0.5℃高く、一般的に体温が37.5℃以上あると発熱している可能性があります。また、子どもは汗をかく機能が整っていないため、服を着せすぎたり興奮したりするだけで体温は上がります。このような原因で体温が高ければ、発熱していない場合もあります。
発熱の疑いがあれば、保育園へは登園せず、自宅でゆっくり過ごしましょう。発熱して免疫が弱まっている状態では、新たな病気の菌をもらいさらに体調を崩してしまいます。
また、発熱の可能性はないものの、食欲がない、元気がない、不機嫌な様子を見せるなど、子どもの様子がいつもと異なる場合は保育園を休むべきでしょう。
こども家庭庁が公表する「保育所における感染症対策ガイドライン」では、子どもの病気に早くから対応することは本人の体調を整えるとともに、保育園での感染を広めないために大切と公表しています。
インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症にかかっている疑いがある場合は、国で定められている一定期間は必ず保育園を休むようにしましょう。
感染症にかかった場合の症状は様々ですが、高熱や下痢の症状がみられる場合は注意しましょう。
参考:こども家庭庁|保育所における感染症対策ガイドライン【令和5年10月一部改訂】
参考:文部科学省|学校保健安全法施行規則(第三章 感染症の予防)
家庭の事情により程度は様々ですが、保育園に登園すれば必ず他の園児から菌をもらい、想像以上に園をお休みすることになります。
具合が悪い子どもの姿を見て、仕事を続けてまで保育園へ無理して通わせるのはかわいそう、と感じることもありますが、幼い頃から菌をもらうことで免疫力が向上します。保育園へ頑張って登園することで、子どもの成長に繋がります。
保育園は休みすぎると退園になる?
保育園は、「保育の必要性がある」と認定された場合に入園することができます。長期間保育園を休むことは、親が自宅で保育できるとみなされてしまい、保育園を退園させられてしまいます。
この長期間の定義については各自治体で異なり、都内23区について調べてみると、一般的に2ヶ月連続で保育園を休んでしまうと退園となります。基本的に、よくある風邪や感染症で保育園を休んだことで、退園扱いとなる可能性は極めて低いといえます。
長期休園する理由としては、子どもが重度の病気やケガで長期入院する必要がある場合や、第二子誕生のために里帰り出産する場合が考えられます。
自治体によっては、事前に休園届を行うことで保育料が免除されるケースがあるため、長期休園する見込みが立てば必ず自治体へ確認しておきましょう。
知り合いで第二子誕生の際に里帰り出産をされた方がいましたが、里帰りできる期間が2ヶ月間と限られていたため、出産予定日1ヶ月前の臨月に入るまで第一子を保育園へ通わせていました。産後も残り限られた時間しか親の援助を受けることができず、あまりゆっくりできなかったと聞きました。
保育園を休みすぎても困らないように準備すべきこと
子どもが保育園を休むことで、親も仕事を休まなければなりません。次に、保育園を休みすぎても困らないように、事前に準備しておいたほうが良いことをお伝えします。
勤務先からの理解を得ておく
急な子どもの体調不良で仕事を休んでしまう可能性があることを、勤務先へ明確に伝えておきましょう。
日本は雇用主より労働者の保護に重きを置き、また子育て世帯の職場復帰に向けた環境整備が企業側へ推奨されています。そのため、一般的な職場環境であれば、よほど勤務評価がマイナスではない限り、子どもの事情で病欠が続いたとしても勤務先から一方的に解雇される可能性は低いといえます。
ただ、急に仕事を休めばその分同僚に業務のしわ寄せがいき、何となく勤務先で働きづらくなってしまうことも事実です。そのため、次のことを意識して取り組むとよいでしょう。
・同僚へ、子どもの事情で急にお休みをいただく可能性があることを伝えておく
・勤務先を休みそうな場合、早めに同僚へ連絡しておく
・急に仕事を休んで同僚へ迷惑をかけないために、自分の仕事は前倒しで終わらせておく
・お休みをいただく分、日々率先して業務を引き受けるなど、同僚との信頼関係を築いておく
勤務先の理解が得られれば、精神的にも働きやすくなるでしょう。
病児保育の利用を検討する
病児保育とは、子どもが病気中または病気の回復期にあって集団保育が困難な場合、国や自治体が指定する施設において保育や看護ケアを受けられる保育サービスのことをいいます。
保育園は、園内に感染症が蔓延する可能性があること、看護体制が十分に整っていないことなどを理由として、病気中または回復期にある子どもを預かることができません。
もし子どもが保育園を休む場合、病児保育を利用すれば親は仕事を休む必要がなくなります。
ただし、病児保育は施設内に同じく看護ケアを受けている他の児童もいるため、別の病気をもらうリスクもあります。
ただ、親が仕事を休まなくて済み、勤務先へ申し訳ないと感じる機会が減るのであれば、親の精神的負担は小さくなるはずです。
利用できる子どもの症状としては、一般的に発熱や嘔吐またはインフルエンザのような感染症などと幅広く、料金は1日あたり2,000円から3,000円と利用するハードルは比較的低いため、親にとって心強い存在となるでしょう。
病児保育を利用するためには、基本的には次のような手続きが必要になります。
①事前登録手続きを済ませる
②当日、医師の診察を受け診断書を持参する
③施設の決まりに従い、前日夜や当日朝に申し込みし、空きがあれば利用できる
各施設によって利用時間や手続きは異なるため、急に保育園を休んでも大丈夫なように事前に調べておくとよいでしょう。
筆者が住む地域にある病児保育施設では、上記②の診断書の持参は免除されており、子どもの急な体調不良時にも柔軟に対応してくれます。
ただし、病児保育の利用定員数は5~10名ほどと限られており、感染症が流行る時期は空きがない可能性もあります。子どもが保育園を休んだ時のことを考え、子どもの看護ケアを行ってくれる施設やサービスをいくつか利用できるように事前に準備しておくと、いざとなった時に役に立ちます。
まとめ
以上、 保育園の平均休園日数や退園条件、事前に準備すべきことについてお伝えしましたが、いかがでしたか。
子どもの年齢が小さいほど病気にかかりやすく、休園日数は多くなります。保育園の退園条件となる休園日数は一般的に2ヶ月が目安となるため、保育園をよく休むからといってただちに退園させられるわけではありません。
大切なことは、保育園を休みすぎても良いように事前に準備しておくことです。万全な準備を行い、育児や仕事の悩み・不安のない心身健やかな毎日を送ってください。
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